インターネットで物やサービスを、国境を超えて販売する手法を、数年前から越境ECビジネスと称されています。日本は単一言語の国なので、ネットビジネスも国内市場向けがほとんどですが、海外では越境ECビジネスは以前から普通に行われています。むしろ海外市場に展開しこなかった日本のネットビジネスが世界標準の中では特異な存在とも言えます。

今ではアメリカでホームページを制作する会社やソフトウェア開発を受託する会社がほとんど無くなったのですが、その理由はインドの会社による越境ECサービスが低価格で行われているからだと言われています。衣料品の分野でも下着から重衣料まで幅広い製品が、越境ECで取引されています。そして最近話題になっているのが、各国の食料品の越境ECビジネスです。2010年から顕著に増えている世界の海外旅行者は、訪問した国々で優れた美味しい食文化に触れ、それに魅了された人々が自国に戻ってから、その食品を越境ECで購入する事例が増えているのです。

インターネットは全世界に繋がっているのでホームページを英語にするだけで、英語を母国語として使っている8億4千万人の人々に読まれるようになります。このことは、海外進出に多額のコストが必要とされたこれまでの常識を覆すもので、誰でも簡単に海外ビジネス展開ができる時代になったのです。しかも外国語でメールや電話が来ても、グーグル翻訳などの自動翻訳サービスを無料で使えるようになったので、コミュニケーションもかなり楽になりました。ここ数年間に海外ビジネス展開のハードルが劇的に下がったわけです。

人口減少でマーケットが縮小する日本の国内市場と異なり、海外はアフリカ諸国を筆頭に中東や中南米、アジア、そして欧米豪も人口増加中の国です。これらの国々ではマーケットも増加するので、ビジネス展開もブルーオーシャンである可能性が期待できます。これまで国内向けにネットビジネスを展開されている方は、今は越境ECビジネスに進出することを考えてみるのも良いのではないかと思います。

Category: 社長ブログ
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