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clip_image001正月の日経新聞で、今年はインターネット営業(WEB営業)の本格化元年になることを予測していました。これにはスマートフォン(スマホ)の急速な普及が関係しているようです。iモードのような携帯電話のネットワークは、インターネットに似ていますが実は携帯電話会社が独自に提供する、いわば擬似インターネットです。それがスマホになるとパソコンと同じインターネットになるので、パソコンよりスマホへの依存度が高い若年層や、パソコンは持たずにスマホを持つシニア層が、続々とインターネットの世界に飛び込んでくるのが、今年の大きな流れになるようです。

とは言うもののホームページが少なかった10年前とは異なり、今はWEB営業で成果をあげることは容易ではありません。ヤフーで検索すると、どんなキーワードを入れても無数のサイトが表示されます。この中から自社のWEBサイトを、目的とするお客様に選んでもらうことは、大変難しいものです。そのためWEB上で自社のサイトが目立つように、各種ツールやアイデアが提案されています。

特に昨今は、フェイスブックを活用したWEB営業セミナーが流行しています。ところが現実にはこのような仕組みでの成功例を身近に見ることは多くありません。フェイスブック登場前も、ブログ、ツイッター、ミクシー、ユーチューブと、目まぐるしく新しい情報発信手段が登場しましたが、これらもビジネスに活用して成功した例があまり見られません。結局これらはあくまで人間関係を構築するコミュニケーション手段であり、WEB営業にはそれを目的とした営業サイトが大切であることには、今も変わりは無いようです。

実際にWEB営業で成功している人たちを観察すると、案外彼らは泥臭い仕掛けでお客様を集めていることがわかります。彼らは自社のお客様は誰なのか考えてキャッチコピーを作り、自社の商品にはひと手間加えて他社との差別化をし、利益率の高い商品に絞って提案するなど、インターネット以前から提唱されていた営業戦略を応用してオーソドックスに、そして着実に努力してWEB営業サイトを構築しています。

それにしても10年先の日本経済を考えると、200兆円に迫る国債残高の増加、少子高齢化の進展、製造業の海外移転と、国内経済が縮小する要因が目立ちます。このような状況にあって企業が事業を維持発展させるには、他社のシェアを取り込んで拡大する以外に方法は無く、ますます厳しい競争環境になりつつあります。このような中にあって、WEB営業とは実は他社のシェアを目立たずに自社に取り込む合理的な手段とも考えられます。このような観点から、今年はWEB営業元年になることが現実化しそうです。

(ベルエアーのWEB営業ツール「ベルブログ」:http://www.belblog.info/

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