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2019年12月7日(土)に、一般社団法人・愛知インバウンド協会主催によるジョブフェアが、ベトナム・ハノイで開催されたので、主催者の一員として参加しました。

これまでも技能実習生として多くの外国人労働者が日本に来ていますが、これは3年間の期限付きで帰国することが条件となっています。それに対して、これから始まる特定技能者の受け入れ制度は、長期間日本に滞在することを視野に、企業の正社員としての受け入れも可能とするものです。そうなると、これまでのような人材紹介業者任せではなく、企業自ら外国に足を運んで、優秀な人材を獲得する時代がくるのではないか。このような観点から開催されたジョブフェアです。

ベトナム・ハノイの現地で感銘を受けたのは、就労希望者の目の輝きが、今の日本人のそれとは大きく異なっていることです。これから日本に行って就職すると、きっと素晴らしい未来が待っている、そのような期待を持ってジョブフェアに参加していることが、その言動や振る舞いから感じ取ることができました。それと同時に感じたことは、これからの日本の社会に、彼らを満足させられる輝く未来があるのだろうか、という一抹の不安感です。

ベトナムは町中の道路などのインフラ整備がまだ不十分で、交通マナーもあったものでは無く、クラクションを鳴らしながら走る、無数のオートバイや車の無謀運転がまかり通っています。バスは停留所で停止する前にドアを開け、動いているバスから乗客はとび降り、その動いているバスに乗客はとび乗って行きます。日本では絶対に見られない光景ですが、不思議に事故は起こりません。これは、貧弱なインフラで最大限の効率を得るための、一種の生活の知恵なのでしょう。とにかく国中が元気いっぱいで、半世紀前の日本と同じ、いやそれをしのぐ勢いを感じさせられます。

今の日本に欠けているもの、それは元気ではないかと思います。かつての日本には元気があり、新幹線、オリンピック、大阪万博と、立て続けに世界的なイベントを成功させてきました。今一度その時代の元気を取り戻して輝く日本を見てみたい、ベトナムからかえってきて、そのような思いがつのりました。ベトナムから元気な外国人が日本に来ることで、再び日本も元気になれるのかもしれない。それなら外国人労働者が増えるのは、日本にとってプラスになるのではないか。こんなことを考えながら、ベトナム・ハノイでのジョブフェアを振り返っています。

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