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何か知りたいことがあったらパソコンやスマホで検索する、これはもはや日常生活になっていることと思います。そして知りたい情報は検索したページの上位に的確に表示されていて、多くの検索において、かなり満足度が高い結果となっているようです。世界のウェブサイト数は3億ほどあると言われる中から、的確なウェブサイトを選択して順位を付ける、グーグルの検索ランキングシステムはどうなっているのでしょうか?

アマゾンや楽天などの消費者向けビジネスはもちろん、企業間取引でも受発注先情報をネットで検索することが一般化しており、企業においては自社のウェブサイトが上位に表示されることは、事業発展のために不可欠なこととなっています。ウェブサイトを上位表示させることをSEO対策といい、それを請け負うSEO対策業者が数多くありましたが、今は鳴りを潜めています。SEO対策業者が表舞台から姿を消したのは、ウェブサイトの順位を意図的に変えることができないように、グーグルが対策に乗り出したことがその理由とみられます。

かつてSEO対策業者はグーグルのアルゴリズム(計算法)を解析して、依頼者のウェブサイトが上位表示されるように工夫を行っていました。例えば、作為的に作られた大量のウェブサイトから集中的にバックリンクを設定したり、ウェブサイトに合う大量のコンテンツを作文して文字数を増やしたり、さまざまな手段を講じて依頼者のウェブサイトを検索上位にもってきました。しかしグーグルはAI(人工知能)を持つクローラー(調査ロボット)を開発して、意図的に順位を変える手段を封じたのです。いまでも新たなSEO対策が試みられていますが、そのたびにグーグルがクローラーをアップデートする流れが繰り返されています。

それでは現在の検索順位はどうやって決まっているのでしょうか? それは、本コラムの最初のフレーズにヒントがあります。グーグルは「訪問者の役に立つ」ウェブサイトが上位に出るように、アルゴリズムの改善を続けています。ウェブサイトに自社の商品カタログを掲載するのではなく、自社の商品で訪問者のどんな問題を解決できるのか、役立つ情報を掲載することによって、上位に表示されるようになります。訪問者が求めている情報を的確に提供するウェブサイトが、検索時に上位にランクされることに気づいた企業が、ウェブサイトから多くの顧客を集めているようです。

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