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インターネットが日本に登場した1993年頃は、インターネットへの接続環境は通信速度14.4Kbpsの電話回線でした。当時NTTが拡販に力を入れていた64KbpsのISDNは1996年頃から普及を始めましたが、2001年にヤフーBBが1.5MbpsのADSLサービスを始めると、時代は一気に高速ブロードバンド時代を迎えました。2006年頃からはNTTや各地電力会社が100Mbpsの光ファイバー接続を推進して、時代の中心はADSLから光ファイバーに移ってきました。この20年間の通信速度の変化は実に10,000倍近く高速化しており、情報関連技術の進歩には目を見張るものがあります。

そして最近急速に普及が進んでいるのが高速の無線インターネット接続です。2009年9月にKDDI傘下のUQコミュニケーションが40Mbpsの無線接続サービス「WiMAX(ワイマックス)」の提供を開始したのを皮切りに、2011年12月にはドコモから75Mbpsの「Xi(クロッシー)」が、2012年9月からAU並びにソフトバンクから同じLTE(エルティーイー)方式の無線接続サービスが開始されました。無線接続でも光ファイバーに近い通信速度を出しており、近い将来には330MbpsのWiMAX2、その先には1,000Mbps(=1Gbps)のLTE-Advancedも計画されており、今後ますます高速化する勢いです。

このようにインターネットの無線接続方式は技術の進歩が著しく、通信環境を有線接続で構築する必要性は薄れてきました。これまでNTTと各地電力会社は巨額の費用をかけて光ファイバーを全国に張り巡らしてきましたが、現在の高速無線通信技術は光ファイバー回線の存在意義を奪いつつあるとも言えます。そうなると各家庭や事業所においては、屋内に引き込み工事を必要とし見栄えの悪い屋内配線が必要となる光ファイバー接続より、工事不要ですぐ使える無線接続に変わるのも近いように思います。団地やマンション、寮など個人で配線工事ができない建物でも、無線接続なら気兼ねなく利用できます。さらに無線接続なら、申し込み後短期間で利用可能になるのも魅力的です。

重い先行投資の負担がのしかかる光ファイバーインターネットは、回線利用料金にプロバイダー料金を含めると、月額7,000円前後の水準で価格が高止まりしています。一方無線インターネット契約は、ドコモやAU、ソフトバンクなどの携帯電話会社に、UQコミュニケーションやイー・アクセスなどの通信専業会社も加わり、プロバイダー料金込みで月額4,000円台が勝負どころとなってきています。インターネット接続は光ファイバーと思い込んでいた方は、自宅や職場のインターネット接続に無線インターネット、いわゆるモバイル契約を検討してみてはいかがでしょうか?

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