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マイクロソフトの最新版OSとなるウインドウズ10が、来る7月29日に世界190カ国でリリースされることになりました。ウインドウズは元々パソコン用OSでしたが、ウインドウズ8ではパソコンとスマホのどちらにも対応する大胆な仕様変更を行ったため、パソコンユーザーからは使いにくくなったとの声が上がっていました。その後リリースされたウインドウズ8.1で改善されたようですが、今でもウインドウズ7を求めるユーザーが多いことも事実です。ちなみにウインドウズはこれまで、一世代毎に評判が上がり下がりするジンクスがあります。過去の評判に○×を付けると、ウインドウズ95×、98○、ME×、XP○、Vista×、7○、8×という具合です。これに従うとこの次のウインドウズは使いやすいOSとなる期待が持てます。ウインドウズ8の次はなぜか9を飛ばして、ウインドウズ10と名付けられました。 ウインドウズ10へのバージョンアップは、発売後1年間の間ならウインドウズ7もしくは8.1ユーザーには無償で提供されます。このあたりマイクロソフトといえども、グーグルのアンドロイドを意識せざるを得なくなった、苦渋の選択が感じられます。とはいえユーザーにとっては、最新版のウインドウズが無償で提供されることはありがたい限りです。ソフトウェアは年々値下がりを続けてきましたが、ウインドウズもその例外ではなくなりました。 ところで「ウインドウズ10が出るまでパソコンの購入は待つべきですか?」これは毎回聞かれるご質問です。この答えは「実は待たないほうが良い選択」です。7月29日には家電量販店に飾ってあるパソコンがいっせいに新モデルに変わり、ウインドウズ10の優位性を強調したポスターが貼り出されます。しかし、新しいソフトウェアには必ずバグ(プログラム上のミス)が残っています。時にはファイルが消えるなどの深刻なバグが報告されることもあります。これらのバグはユーザーからの報告やクレームを受けて順次改善されていきます。それでも大きなバグが改善されるまで3ヶ月、完全に改善されるまで6ヶ月ほどかかるのが過去の通例です。そのため新しいウインドウズを待って購入することは、これまでもあまりお勧めしていません。逆に新しいウインドウズが出る直前の今は、ウインドウズ8.1搭載モデルがかなり安くなっています。ここで現行モデルを購入して、3ヶ月から半年経過後に、バグが解消されたきれいなウインドウズ10に無償でアップグレードするのが賢明な買い方ではないかと思われます。 ややパソコン業界の裏話になりましたが、まもなくリリースされる新OS、ウインドウズ10にご期待ください。

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1992年4月に高蔵寺ニュータウンのショッピングセンター「サンマルシェ」で開業した当社は、このたび名古屋市JR大曽根駅前に移転することとなりました。これまで23年間余り当地においてご愛顧いただきました皆様に深く感謝申し上げますとともに、移転後もこれまで同様によろしくお願いいたします。 筆者が米国に滞在していた1986年は当地でパソコンブームが勃発し、スティーブ・ジョブズが起業したばかりのアップル・マッキントッシュとIBM-PC(当時は製品名)が覇権を争い、UCLA大学生協の電気店からは、連日カートにパソコンを載せて駐車場に向かう学生が列をなしていました。レポートはパソコンで作成するのが当たり前になり、やがて学内LANが整備されてからは各種連絡がパソコン画面に表示される先進性に感動したものです。 1988年に帰国して日本でパソコンを買おうとしたところ、近隣にはパソコンショップが見つかりません。パソコンに詳しい友人に教えてもらって大須商店街に出向き、その一角にあるアメ横ビルという雑居ビル内のやや怪しげなお店で価格交渉をして、NECのPC-9801を購入したことが記憶に残っています。 「一般の人がパソコンを購入するのに、こんなマニアックな店ではだめだろう」と思い、パソコン教室と修理サポートも手がけるパソコンショップを作ったのが当社の始まりです。雑居ビルの奥にあるダンボールを積み上げた薄暗い店舗、という当時のパソコンショップのイメージを変えるため、静かな音楽と木目調の床にガラス張りのショーウインドウを設けた店舗を、大規模ショッピングセンターの中に作りました。この店をアパレルショップと間違って入るお客様が多かったのも今は昔です。 「住宅街でパソコンショップを開いて誰が買いに来る?」と言われたとおり、開業後はさっぱり振るわず、近隣の企業に細々と営業に出かける毎日でした。転機が訪れたのは1996年の秋、ウインドウズ95の発売をきっかけに、米国に遅れること10年にして日本にもパソコンブームが到来しました。さらに春日井市内で最初の携帯電話取扱店だった当社は、その後の携帯電話ブームにも乗って成長し、多店舗展開を考えた時期もありました。しかし良い時代は長く続かず、2001年のITバブル崩壊とともに再び業績は急降下。そして2005年には同じビル内に家電量販店が進出してきて、いよいよパソコンショップに危機が到来しました。 ビジネスドメインをパソコン販売・携帯電話販売からホームページ制作、そしてネット戦略コンサルと、時代とともに次々に変化し、今では主要なお客様が名古屋市内からとなりました。まだ多くのお客様が地元から来店される中での移転は誠に心苦しい限りですが、これからの事業内容を考えて移転を決断しました。 今後とも皆様からのご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。

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5月1日以降に発売される携帯電話やスマートフォン(以下携帯電話)から、各キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク)が設定していたSIMロックを解除することが義務付けられました。SIMとは携帯電話の中に入っているICカードで、ここに契約者の情報が書き込まれています。SIMロックとは携帯電話に特定のキャリア以外のSIMを使えなくする設定をすることです。日本で発売されてきた携帯電話には原則すべての携帯電話にSIMロックが設定されていました。そのため、携帯電話は最初に契約したキャリアでしか使えないことが、日本の常識となっていました。 しかしこれでは、携帯電話を海外に持って出た場合に、現地キャリアのSIMを購入して使う、という世界では一般的となっているグローバルな使い方ができません。また進学や出張、転勤等で携帯電話を使う場所が変わり、他のキャリアの電波が入りやすくなった場合は、携帯電話を買い換える必要がありました。また、最近人気が出ている格安スマートフォンには、SIMロックが設定されている日本製の携帯電話が使用できませんでした。そこで総務省は昨年ガイドラインを修正し、今年5月以降に発売される携帯電話のSIMロック解除を義務化したのです。まだ詳細な運用方法は出揃っていませんが、今後新たに発売される携帯電話を契約した場合は、契約後半年以降インターネットでの申し込みを基本に、SIMロックを解除する見通しです。 SIMロックを解除した携帯電話をSIMフリー端末と呼びます。SIMフリー端末なら海外旅行時に現地で使えるプリペイドSIMを購入して出掛ければ、現地到着後SIMを差し替えるだけで、手元の携帯電話がそのまま使えるようになります。また利用者は使い方(通話頻度、データ通信量、通信速度)に合わせて現在契約中の携帯電話のSIMを格安SIMに交換すれば、毎月の電話料金が安くなります。 スマートフォンは一種のパソコンなので、通話を主にした使い方には、逆に不便なこともあります。また、メールチェックを主とした使い方には、現行キャリアの高速ネットワークを高額で利用する必要が無い場合もあります。SIMロック解除が一般的になれば、携帯電話本体を伴わないSIMのみの契約を提供する会社(MVNOといいます)の品揃えが活発になって、利用者の希望に合った契約を自由に選べるようになる日が来るかもしれません。SIMロック解除を契機として新たなビジネスモデルが生まれ、次世代のITビジネスが生まれることにも、期待をしたいと思います。

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マイクロソフトの新OS、ウインドウズ10が今秋発売されることは、既にご存知の方も少なくないと思いますが、今回はウインドウズ7及び8のユーザーは無料でアップグレードできる予定です。マイクロソフトの収入源であった、ウインドウズを無償で提供することは、同社のビジネスモデルの転換であり、時代の変化を感じさせられます。 マイクロソフトがウインドウズを無償で提供する理由はグーグルの戦略にあります。アンドロイドを登場させてスマートフォン用OSでトップシェアをとったグーグルは、パソコン用でもクロムOSの無償提供で同じように覇権をとる戦略のようです。クロムOSを搭載したパソコン「クロムブック」は、米国で大きな反響を呼び、登場後わずか1年間でノートパソコンの21%のシェアを奪いました。このままでは過去25年間築いてきたウインドウズ王国が、音を立てて崩れ去る危機が迫ってきたと判断し、大きな方針転換を決断したものと思われます。莫大な広告収入をバックに、様々なサービスを無償で提供するグーグルの戦略は、IT業界に強烈なデフレ圧力をかけ続けています。 価値のある商品やサービスを無償で提供するビジネスモデルの広がりは、ユーザーにとって本当に利益となることかどうか疑問の余地はありますが、さしあたってはパソコンにかける費用を低減できることは間違いありません。無償で提供されるウインドウズ10は、これまで何度もソフトウェアの買い替えに追われてうんざりしていたパソコンユーザーには朗報です。 ウインドウズ8はスマートフォン向けに改造したことが裏目に出て、パソコンでは逆に使いにくくなったとの評価が絶えませんでした。ウインドウズ10は、パソコンで使いやすいウインドウズ7と、モバイルで使いやすいウインドウズ8の、良い点を両方取り入れて完成度を高めた、ウインドウズの集大成ともいえる製品になるようです。そしてウインドウズ10はウインドウズ7と8のどちらからでも無償でアップデートできるので、これから秋に向けてパソコンを購入する場合には、ウインドウズ7モデルを選ぶのが良い選択となりそうです。 ところで、米国で大ヒットしている「クロムブック」には、取扱説明書は一切付かずユーザーサポートも提供されないようです。日本人もこのような割り切ったサービスを受け入れるようになったのか、このような観点からも、日本で「クロムブック」の個人向け発売は興味をそそられます。

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明けましておめでとうございます! 本年もお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、昨年は建設関係の方にお会いする度に、「年内にこなせないほどの受注があって休みが取れない」とのうれしい悲鳴をお聞きしました。東北震災復興の本格化、安倍政権の公共事業予算拡大、そして4月の消費税増税を見込んだ駆け込みにより、土木建設業界は空前の好況に見舞われているようです。消費税増税後の落ち込みも懸念されていますが、今は増税による落ち込み打ち消して余りある勢いがあり、このままいけば4月以降も建設業界の好況は継続しそうです。すでにこの勢いは車業界にも波及して、国内の新車販売が大きく増加してきており、これからは日本全体に景気改善効果の波及が予想されます。

ただし良いことばかりではなく、昨年来建設工事の受注逼迫により人手や物資の不足が顕在化しつつあり、じわじわと物価上昇の影響が広がりつつあります。原発停止と円安による影響で値上げが避けられない電力料金は、さらに太陽光発電からの電力買い取り制度の影響が大きくなって、ますます大幅な値上げが繰り返されそうな状況にあります。物価の優等生と言われてきた卵が、このところ大きく値上げを演じており、上昇傾向は今後も継続しそうな様子です。そして、パソコンも今年の春モデルから値上げに転じた機種が多く、1年前に比べると2~3割の上昇です。毎年値下げが当たり前のように繰り返されてきたことを思うと、このところの値上げラッシュは驚きです。

四半世紀前までの日本では、このような光景は珍しいものではなかったことを思い返すと、20年以上続いた日本経済の停滞は、ようやくトンネルを抜けたのかという感慨も感じられます。これからは従来の常識から頭を転換することが、あらゆる物事の判断に必要なこととなりそうです。激安、格安、薄利多売は過去の言葉となり、高価、高品質、希少価値がこれからのキーワードとなるように感じられます。

ところで、この春はWindows XPのサポート終了、消費税増税前の駆け込み需要で、パソコンや関連部品の供給不足が発生する可能性があります。待てば安くなる時代が終わりを告げた今、Windows XPパソコンをお使いの方は、早めに更新されることをお勧めします。

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Windows XPのサポート期限が残すところ4か月となりました。今回のサポート終了はそれまでのものと異なり、まだ多くの利用者が現存していると見られることが問題です。このまま年末となり、年が明けて春を迎えると、いくつかの混乱が生じる心配があります。

例年3月は、多くの企業が決算前にパソコンを更新することと、新年度の進学に合わせた個人の購入で、パソコンの販売は活発になります。ところが来年4月はXPのサポート切れに加えて消費税増税があるので、さらに多くの企業が増税前のパソコン更新に踏み切ることが考えられます。しかし、パソコンの組み立てを中国に頼っている現状では、需要に合わせてタイムリーに生産を増やすことは難しいので、深刻なパソコン不足が発生するかもしれません。するとパソコンの供給が不足する状況で、販売価格の値上げが行われる可能性も否定できなくなります。

ところで、4月以降に大量のXPパソコンがそのまま使われていると、それらが悪意のあるハッカーの餌食となり、それらの期限切れパソコンを介して、大量のウイルスがばらまかれる危険性が生じます。サポート切れのパソコンが数多くインターネットに接続されている状態というものは、サポート期限内のパソコンも含めて、インターネット内に極めて危険な状況を作り出す可能性があるので、現在Windows7やWindows8をお使いの方もウイルス攻撃にさらされることは十分予想されます。このような状況はなんとしても避けたいものですから、多くの皆様の理解が必要となります。

多くのWindows XPパソコンが来年4月以降も使われる状況は決して望ましいことではないので、それまでにより多くの買い替えが進むことを期待したいものです。そしてサポート終了と消費税値上げ前のパソコン不足によって買い替えが妨げられる状況は避けたいものです。

現在もWindows XPパソコンを使用中の方をご存じでしたら、このような来年春の予想をお話しいただいて、インターネットに接続されるパソコンが1台でも少なくなるよう、皆様からも働きかけをしていただくことで、安全なネット環境ができることに期待したいと思います。

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愛知県で最大の(主催者は日本最大級と表現していますが)の、異業種交流展示会「メッセナゴヤ2013」が、11月13日から16日までの4日間、名古屋市国際展示場「ポートメッセナゴヤ」にて開催されます。今年は愛知県内だけでなく全国、そして海外から800社を超える出店社数が集まり、年々盛り上がりが大きくなっています。出展社によるプレゼンテーションも50社に迫り、プレゼンテーション花盛りの様相です。

当社も今年で3回目となる展示と企業プレゼンテーションで参加します。参加テーマは「ウェブマーケティングサイトの制作とコンサルティング」。自社のウェブサイトを使って、新規顧客開拓や商品販売を始めたい、あるいはネットビジネスをより効果的に行いたいという方を対象に、そのやり方をお伝えする展示としています。企業プレゼンテーションでは「ウェブから問い合わせが活性化するホームページの改善法」のタイトルで、ホームページを改善する方法をお話しします。

スマートフォンの本格的な普及も手伝って、知りたい情報があれば何でもネットを検索する、という行動をとることが、あらゆる分野に広まってきました。今は欲しいものがあればネットを検索して購入することは当たり前、個人のみならず企業でも新たに必要となる部品や加工があれば、ネットで外注先を探すことが一般的になってきました。一方受注企業から見れば、以前なら新規顧客を探すために1軒1軒会社を回って飛び込み営業したものが、今ではウェブサイトを開設するだけで、見知らぬ相手の方から見積依頼や注文を送ってくるようになりつつあるのです。顧客開拓のやり方が大きく変わりつつあります。

しなしながら、ホームページを作って自社商品を掲載しておくだけで、お客様が飛び込んでくる時代は終わりを迎えています。今はホームページが増えすぎた結果、それを作っただけでは相手から選んでもらえなくなったのです。そのため「ホームページから問い合わせが減った、無くなった」とか「ネットビジネスは楽天などのショッピングサイトに出店しなければ無理」などと、自社ホームページによるネットビジネスをあきらめている企業の声も聞かれます。しかしそこには欠けている視点があるのです。

モノ不足の時代には、商品を作り置いておくだけで、モノは売れていきました。しかし供給過多の時代になると、良いものを作るだけでなく、相手に知ってもらい買ってもらうしくみづくりが必要となるのです。これを「マーケティング」と言います。この言葉を知っている人は多いのですが、理解している人が意外に少ないのが現状です。これからのネットビジネスにおいては、マーケティングを作りこんだウェブサイトを作ることが、新規顧客を増やしていくことにつながるのです。

今回の「メッセナゴヤ2013」では、いかに自社のウェブサイトにマーケティングを作りこんでいくことができるのかを展示とプレゼンテーションでご説明します。これにより参加者の皆様のネットビジネスが盛り上がり、当社のウェブ制作サービスの違いと特長も理解していただければ幸いです。

当社のプレゼンテーションは、11月14日(木)11:45~12:30です。

「メッセナゴヤ2013」へのご来場、ならびに当社の出展ブースへのお立ち寄りと、プレゼンテーションへのご参加をお待ちしています。

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9月に米国視察に出かけシリコンバレーをドライブしてきました。サンフランシスコの南方50㎞付近にあるスタンフォード大学に在学した学生二人が1939年に自宅ガレージで起業し、世界最大のパソコンメーカーとなったのがHP(ヒューレットパッカード)社です。この成功を皮切りにITベンチャーが誕生し続けている大学近辺の一帯が、シリコンバレーと呼ばれています。最近ではFacebookが広大な敷地に新本社を建設して移転しました。グーグル、ヤフー、アップル、インテルなどもこの一角に存在しています。

街中のカフェに入ると平日の昼下がりなのに、個性豊かな若者たちが次々に入ってきて、コーヒー片手に談笑する人、テーブルにパソコンを広げる人、レポートを書く人などでにぎやかです。街に出ると新築ビルが立ち並び、そこには真新しい看板が掲げられ、静かな町なのにどこか活気がみなぎっています。ところが家電量販店を目指してショッピングセンターに行くと、そこは空き店舗でもぬけの殻。別の大手家電量販店に行ってみると、店舗内はガラガラで店員もまばら。平日の夕方という事もありますが以前のような活気にあふれた店内の様子は大きく変わっていました。

一方、ロサンゼルスのスーパー「コストコ」店内では、食料品売り場横の広い家電売り場に、80インチクラスの液晶テレビが数多く箱ごと並べられる様は、家電量販店より活気があるように見受けられます。米国では液晶テレビは60インチが主流になっていますが、この程度のサイズなら買い物カートに乗せてレジで支払いを済ませて帰るようです。コストコのような低コスト店と、アマゾンなどのネットショップに挟撃されて、家電量販店はその存在意義を見失っているように見受けられました。

ところ変わってアリゾナ州の山間の町「セドナ」は屈指のパワースポットとして、近年は日本人にも人気が出てきているところです。ここでは街を上げて観光産業の活性化に取り組み、インターネットはもちろん観光客向けの公共放送や数多い民間の観光案内所で、ホテル・レストランからパワースポット、熱気球などのアトラクションを有機的に結び付け、街全体があたかもテーマパークのようになっていました。

ギャンブルで有名な「ラスベガス」は、カナダ生まれのサーカス団「シルクドソレイユ」が、市内4か所の一流ホテルに常設劇場を持ち、話題のナイトショーを独占的に運営しています。ここはもはやギャンブルの町から全米最大のショーアトラクションのメッカに、大きく変貌を遂げたようです。

旧態依然の企業や営業方法が廃れる一方で、新しいビジネスモデルや産業がそれにとって代わり、いつもエネルギッシュな新陳代謝が行われている、このいさぎよい柔軟性の高さが米国の本当の底力なのだという事を、今回の旅では存分に味あわせてくれました。

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調査会社IDCジャパンの発表によると今年4~6月の国内パソコン出荷台数は、個人向け29%減少に対して法人向け7%増加で、合計では12%の減少と伝えられています。個人向けパソコンが減少した理由にはタブレットへの移行が原因と結論付けられていますが、本当にそれだけが原因でしょうか? 今の個人向けパソコンはメーカーの思惑でユーザーニーズから離れたモデルを作り続けているように感じられます。

パソコンのディスプレイはかつてNECの横長ワイド画面でしたが、文書作成がしやすいからと、IBMの正方形に近い縦横比に1992年頃から変わってきました。ところが今は再び横長ワイド型になっています。従来の縦横比ではテレビの映像が欠けるのでワイドになったのですが、どれだけの人がパソコンでテレビを見ているのでしょうか? また、Windows8はタッチパネルを意識して指で操作できるようになりましたが、逆に操作はしづらくなった印象があります。こちらもパソコンの操作を指でやる人がどれだけいるのでしょうか? これらの仕様変更はユーザーニーズを汲み上げて行ったものではなく「他社がテレビ機能を搭載したから自社でも…」「指で操作できたらタブレットユーザーを取り戻せるのでは」などなど、メーカーの思惑で開発されたもののように感じられます。現実に、ユーザの要求に合わせて作る法人向けにモデルでは、ほとんどが正方形ディスプレイをセットしWindows7を導入して出荷されているのが現状なのです。こうしてみると法人向けパソコンの出荷が増えたのはニーズに合わせたから、個人向けパソコンの出荷が減少したのはそれを無視したから、という見方も出来なくありません。

1995年に提唱されたマルチメディアパソコンは、みごとに一過性のブームで去っていきました。その後もパソコンでテレビを見せるしかけは、これまで何度も試され毎回頓挫してきました。結局テレビはテレビ、パソコンはパソコン、そのシンプルな棲み分けがユーザーニーズに合っているようです。複数の機能を組み合わせることがイノベーションの第一歩なのですが、テレビだけはどうやら機能の組み合わせには向かない機器なのかもしれません。あるいは人は元来シンプルなものを好む存在なのかもしれません。

そう言えば一時話題となっていた携帯電話のワンセグテレビも、見ている人を見かけなくなりましたね。

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3月号の本コラムで掲載した、マイクロソフトによるWindows XPのサポート終了について、「来年4月のサポート終了でパソコンは動かなくなるのか?」「そのまま使い続けるとどうなるのか?」などのご質問を今でも多くいただきます。それだけ使っている人が多く、判断を迫られているものと思われます。

まず、サポートが終了してもパソコンの動作には何ら変化はなく、サポートが終了したことも恐らく気づかないと思われます。したがって、Windows XPをそのまま使い続けることは出来るわけです。しかし、サポートが終了すると、電源終了時に時折表示される「Windowsの更新」という動作がなくなります。これがWindows XPを使い続ける上で大きな問題となるのです。

Windowsは巨大なプログラムで出来ているので、どこかに外部から侵入できる欠陥(バグ)が残っています。いわゆるハッカーと呼ばれるプログラミングに精通した人たちは、このバグを発見して外部から侵入し、狙ったパソコンを乗っ取ってしまうのです。このようなバグはセキュリティホールと呼ばれます。乗っ取られたパソコンは一見正常に動作するので所有者は気づかないことが多いのですが、表からは見えない裏側でウイルスを拡散するなどの動作が行われるのです。これはバックグラウンド処理というものです。一時話題になった爆破予告メール発信者の誤認逮捕は、この方法でパソコンがハッカーの踏み台にされたものです。このような問題を防ぐため開発者であるマイクロソフトは、セキュリティホールが発見されるたびにバグを修正するプログラム(セキュリティパッチと言います)をインターネット経由で各パソコンに配布して、パソコン内のWindowsプログラムを書き換えているのです。この開発作業には膨大なコストがかかるので、後継世代のWindowsをリリースしてから一定期間に、旧世代のWindowsのサポートを打ち切るのです。

このような事情で、サポートが切れたWindows XPを使い続けることは、自分のパソコンがウイルス感染することにとどまらず、ウイルスや違法プログラムの配信元に利用される危険性があるので、使用はお勧めできません。ただしパソコンをインターネットに接続せず、完全に独立した状態で使う場合は、Windows XPを使い続けても、大きなトラブルにはならないと考えられます。特に工場内での機械制御などに使用されているパソコンなら、サポートが切れても何ら問題は起こらないでしょう。

Windowsサポートの仕組みを正しく理解して、安全にパソコンをご利用ください。

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