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「東北地方の歓楽街は今、バブル時代と一見、見間違うかのような好景気に沸いている。」との記事が、東洋経済2011年12月3日号の特集「蠢くゼネコン-復興バブルの足音」の冒頭にあります。ベンツCクラスや宝飾品が飛ぶように売れているそうで、現地にいる人の話を聞いても、仙台市は今バブル経済そのものの活況を呈しているそうです。どのようなお金が動いているのかは不明ですが、震災による財物の現実的損失が多く見積もって6兆円と見られているのに対して、政府から今年度補正予算で9兆円以上の復興資金が流れ込んでおり、相当な金余り現象が東北地方に発生している可能性が考えられます。

今後5年で19兆円が執行される東北復興予算のツケはいずれ国民の負担となりますが、さしあたり今年は東北の好況が全国に波及することが期待されます。また震災で止まった自動車のリカバリー生産が昨夏以降高水準に推移しており、中部地方では人材派遣業の労働者不足が続いています。自動車の増産は下請企業の景気に寄与するため、今年は全国的に好景気の年となりそうな予想が出ています。

好景気を先取りするように、パソコンの世界もハイグレードな製品に注目が集まっています。インテルが提唱する新規格ノートパソコン「ウルトラブック」は、やや高価格(10万円超)ながら高性能な製品企画で、2007年に登場した「ネットブック」が低価格を武器に話題を集めたのとは対象的に、モバイルパソコンとしての使い勝手を大幅に改善した製品です。

例えば東芝製R631では、CPUにインテルCore i5、ハーclip_image002ドディスクの代わりにSSD(半導体ドライブ)、13.3型ワイド液晶、バッテリー9時間駆動と、高い性能を持ちながら、重量1.12kgで厚さは8.3mmの超薄型に仕上がっています。Appleの人気機種「Mac Book Air(マックブックエアー)」を意識した仕様で、モバイルパソコンとして垂涎の的といえる製品です。

「パソコンよりスマートフォン(スマホ)の方が動作は速い」と言われることもありますが、これは多分に低価格パソコンを選んだ結果と言えます。パソコンは外観が同じ価格差が大きい商品ですが、価格の差は動作速度に現れ、使い勝手に直結します。何でも安いものが良しとされる時代風潮に歯止めがかかり、今年は好況の波に乗って、品質の良いものが出回る年になりそうです。(インテルウルトラブックサイト:http://www.intel.com/ja_JP/consumer/products/ultrabook.htm?cid=covintovt79300000025690s&

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