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携帯電話をスマートフォンに変えてまず困るのはバッテリーの消耗です。使わなくてもじわじわ消耗する上、メールチェックやWEBサイトの閲覧をまめに行うと、朝にフル充電だったバッテリーが午後には半分を切って、残り時間に心細さを感じることがあります。これを革新的に改善するのが、シャープが開発したIGZO(イグゾー)液晶です。これは従来の液晶に比べて2倍の高精細、消費電力が10分の1というすぐれた製品です。これを使うことで人間の網膜を超える高精細ディスプレイながら、バッテリーの消耗を最小限に抑えられるという、画期的なスマートフォンを作ることが可能となりました。これに目を付けたアップルは今年の3月に発売された新型iPadに最新のIGZO液晶を採用しました。

ところが、新型iPadに搭載されているIGZO液晶は、その特長を生かすことなく、従来の液晶並みに機能が落とされています。これはIGZO液晶がシャープのオンリーワン製品だからです。価格競争を促すために、複数購買をポリシーとするアップルは、シャープ製とサムソン製の液晶を混在させるため、IGZO液晶の性能をわざわざサムソンの液晶並みに落として互換性を持たせたためです。これではせっかくの優れたIGZO液晶のメリットを、消費者が享受できないことはもちろん、存続の危機にあるシャープにとっても自社の強みを生かせないまま、IGZO技術の陳腐化を待つことになりかねません。

良いものさえ作れば物は自然に売れていく、この考え方は技術系の人間が陥りやすいワナです。現実には良いものを作ったら積極的にマーケティングを行い、お客様に買ってもらう仕組み作りをすることが大切です。もっと早い段階からIGZO液晶のマーケティング活動を行っていたら、シャープは今の苦境を避けられていたかもしれません。シャープは来期の資金繰りに見通しが立たないため信用不安説が流され、それがまたシャープの営業活動をやりにくいものにしています。このままではシャープが外国資本の手に落ちかねない事態です。そして、それを防ごうとする国の介入が外資を膠着させ、さらに資金繰りをこう着させるという悪循環に陥っています。国の介入は資金援助か外資規制であり、売上拡大に寄与するマーケティングの視点は欠落しています。これではシャープの経営を立て直して液晶技術を守る抜本解決にはなりえません。

良いものを作ることに専念してマーケティングをおろそかにすることは、下請け体質に染まった中小企業に多く見られるものですが、下請けビジネスでは独自商品の優位性を生かせないことを、IGZO液晶が証明して見せました。シャープはこのまま下請けビジネスに頼らず自社のマーケティング活動を強化することでIGZO液晶をロンリーワンからオンリーワンに復活させ、再びナンバーワン液晶企業に返り咲いてもらいたいものです。

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今月の東京中小企業家同友会 新宿ネットショップ研究会では、WEB営業のアクセス解析をテーマにお話ししました。

東洋工業株式会社藤井正義氏に、自社のタイムカプセルキャンドル営業サイトについて、現状とこれまでの実績をご報告いただきました。

タイムカプセルキャンドルは披露宴の場で列席者書いてもらったメッセージをキャンドル内に封入し、10年後にそれが読める仕掛けになっています。

タイムカプセルキャンドル公式サイト:http://timecapsule-candle.com/

この特長ある製品をインターネットで新規見込客をあつめるため、グーグルアナリティクスによるアクセス解析データを検討しました。

 

アクセス解析を誰もが有効に活用するポイントは、アナログ視線でデータを眺めることです。

iPhoneからのアクセスが多いことがわかったので、このための対策をおこなう事、ランディングの多いページにはキャッチコピーを入れることを検討しました。

また「お客様が誰かわからない」との指摘と質問がありました。

エンドユーザを顧客とするか、中間にある結婚式場やホテルを顧客とするか、明確にする必要があります。

購入者は圧倒的にエンドユーザが多いとのことなので、トップページのコンテンツはそれに合わせて改善する必要が考えられました。

 

このようなWEBマーケティングの観点からアクセス解析を活用することは、極めて有効であることをお話しして、研究会を締めくくりました。

問題提起をされた東洋工業の藤井社長及び担当の料治氏はもちろん、参加者が学べた研究会だったとのご意見もいただきました。

ありがとうございました。

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