皆様の中に、毎月書店で1万円以上使っている、あるいは過去に使っていた、という方がいらっしゃいませんか? このような読書好きの方に向けてアマゾンが今年8月3日より、毎月定額で本が読み放題となる新サービス「アマゾン・キンドル・アンリミテッド」を開始しました。これまでもネット上では毎月定額を支払うことで使い放題となるサービスが次々登場してきました。アップルの音楽聞き放題、日テレHuluの映画見放題、ドコモの雑誌読み放題、そして今回のアマゾンの本読み放題と、各種の情報に毎月定額で自由にアクセスできるので、世の中に存在する情報の価格は大幅に下がった印象があります。

過去10年間にCDショップが姿を消し、レンタルビデオショップや書店も少なくなりました。しかし、書籍だけは著者が心血注いだ創造活動の産物なので、無料配布の対象となることを想像した人は少ないのではないでしょうか。その書籍にアマゾンが、月額980円で世界中の書籍が読み放題、と掲げたサービスを始めたので、大きな反響を呼び起こしました。大きな反響と言っても本を買って読む習慣を持つ世代は限られてきたようです。デジタル世代の今の大学生が支出する書籍費は月額1,720円(2016年日本生協連調査)であり、この支出項目は毎月減少しています。それでも月額980円であらゆる本が読めるようになれば、大学生にとっても朗報であることは間違いありません。

まず和書12万冊、洋書120万冊という数の書籍を読み放題としてスタートさせたサービスは、「読みたい本が無い」「ジャンルが偏っている」などの意見や、特定の出版社の書籍が削除された、などの問題も発生しています。しかしこれらは新サービス開始直後の初期問題と見られ、いくつかの問題を解決したあとは、世界中のあらゆる書籍がいつでも読めるサービスとして君臨する日も近いと感じられます。

ところでこのようなサービスを紹介しながらも、筆者にわからないことがあります。電子書籍で読むのと紙に印刷された本で読むのでは、理解と記憶の質に違いがあるのでしょうか? そして電子書籍が読み放題になれば、もっと多く読むようになるのでしょうか? これらはデジタル世代の人にはナンセンスな質問なのか、そのあたりも知りたいところです。

まだ電子書籍を使った経験が無い方は、一度試してみませんか? 「本読み放題」で検索すると「Kindle Unlimited」への表示が出てきます。一定の手続きを行うと30日間無料で体験できます(30日以内に解約手続きをしないと月額980円課金が始まりますのでご注意ください)。電子書籍を読むためのアプリは、「キンドル」で検索すると「Kindle無料アプリダウンロード – Amazon」としてアマゾンから無料配布されています。なお電子書籍の読書は19インチ以上のスクエアディスプレイ、もしくは24インチ以上のワイドディスプレイのデスクトップパソコンを使うと、文字が大きくて快適に読めます。

超快適パソコン-ベルポート

本の読み放題サービスは、本を読む人を増やして知的レベルを向上させる人類の味方か、本の価値を無くして知的レベルを低下させる人類の敵か、その答えを探してください。

Category: 社長ブログ
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