日本人にストレートネックの症状を持つ人々が増えているそうです。ストレートネックとは首の骨が正常に湾曲せずまっすぐな状態になる骨の病気です。首の骨は重い頭を支えるために自然に湾曲しているのが正常なのですが、いつもあごを前に出した姿勢を続けていると、頭が前に傾いた状態になり、ストレートネックを発症するようです。ストレートネックになると、慢性的な頭痛・首の痛み・肩こりなどの症状が発生します。
ストレートネックが増えた一番の原因はパソコンとスマホと考えられています。これらの画面を見るときに、あなたもいつの間にか首を前に突き出した姿勢をしていませんか? 知らず知らずの間にとっているこの姿勢が、ストレートネックを招いているのです。とりわけ問題なのがノートパソコンを操作する際の姿勢です。ノートパソコンは画面とキーボードが一体となっているので、これを机の前方に置き手前に資料を置いて、画面と資料を見ながら作業することが一般的に行われています。このような置き方で作業をすると、前方の低い位置にある画面を見ながら手を伸ばしてキーボードを打つので、どうしても前かがみになります。この姿勢で作業を続けていると、数ヵ月後には骨が変形を始めてストレートナックになると言われています。ストレートネックになるのを防ぐには外付けキーボードとマウスを使い、資料を手前のキーボードと前方のノートパソコンに間に置くと、自然に姿勢が良くなり首を前に突き出すことなく作業ができます。しかしもっとも良い方法はデスクトップパソコンに変えることです。
デスクトップパソコンならキーボードは手前に置いて常にまっすぐな姿勢を保つことが容易です。しかもこれは画面も大きくて背が高いので前かがみになって見ることもなくなり、理想的な作業姿勢を続けることが可能となります。
そもそもノートパソコンは持って移動するために作られたものであり、普段机の上で使うのには向いていないものです。日本では住宅事情のためかノートパソコンを固定で使っている人が多いようですが、机の上で使うのならぜひデスクトップパソコンを試してもらいたいものです。ノートパソコンに比べて姿勢が良くなるだけでなく、画面も大きくて見やすく、キーボードも大きく深いストロークで打ちやすく、パソコン作業がこんなに快適だったのかと、改めて気づくはずです。慢性的な頭痛・首の痛み、肩こりをお持ちの方には特にお勧めします。
|