今年の夏は節電と電力消費のピークシフトが、企業と国民に与えられたキーワードとなっています。これは大切なテーマですが、直感的に考え出された対策には間違いもあるようです。
多くのビルでは省エネのために一部のエレベータを運転休止しています。この間引き運転の効果に疑問が呈されています。この対策では休止しているエレベータの消費電力は減少しますが、利用者の数が変わらないとすると、動いているエレベータの稼働率が上昇するので、こちらの消費電力は増加します。同じカゴに客が相乗りした場合の消費電力減少は期待できますが、どの程度の効果があるのでしょうか？　この問題について財団法人電力中央研究所が実際のビルで実証試験をしました。その結果、間引き運転しても電力使用量に大きな変化は見られませんでした。その一方でエレベータの待ち時間が大幅に増大するという結果が得られました。この現象は利用率の高いシステムで処理能力を落とすと、待ち時間が指数関数的に増大するという「待ち行列理論」で説明される現象です。すなわちエレベータの間引き運転は節電効果が少ないのに待ち時間を大きく増加させるという、国民経済的には逆効果となる間違った対策だと言えます。
（電力中央研究所報告：http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/leaflet/R08004.pdf）

もう一つは大手企業に広まる「サマータイム制」です。1時間早く出勤して朝の冷房負荷を減らすと共に、電力消費のピークシフトを目的とした対策です。しかし「サマータイム制」とは本来、夏場に国全体で時計を1時間早めることで日没を1時間遅らせ、夜の照明に使われる電力を節約する目的で考案されたものです。欧米諸国では今も実際に行われています。「サマータイム」への切り替えは、体感的に日没が1時間遅くなるだけで早起きや夜更かしをしている感覚はありませんが、街角の照明は1時間遅く点灯するので電力消費量は確実に減ります。しかし今夏企業が独自に導入する「サマータイム制」では街角の照明点灯時刻は変わらないので、節電効果は乏しいものです。合わせてピークシフトについてもこの対策では効果の無いことが、独立行政法人産業技術総合研究所による研究報告で明らかにされています。結局これは社員に早起きを強制するだけで、節電やピークシフトの効果は得られない対策と考えられます。
（産技研報告：http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20110621/nr20110621.html）
このような間違った対策が横行するのは、政府が専門家を交えて本気で節電やピークシフトに取り組んでいないことが、一番の原因になっていると考えられます。震災や原発事故で日本が危機状態にある今、何でも民間任せにせず政府が積極的に音頭を取って、有効な対策を打ち出してもらいたいと思います。

7月11日（月）から順次、夏季のパソコン教室が始まりました。まだ未登録の方はお急ぎください！
節電対策で空調温度をやや高め（27℃）に設定していますので、教室には軽装でお越しください。
インターネットの活用方法を習得していただくと、ビジネスからレジャー、ホビーと応用範囲が広がります。パソコンは他のレジャーに比べると維持費用がかからないことも利点です。また、パソコンの消費電力は大画面テレビよりも少ないので、節電が求められる今年の夏でも安心です。
（インターネット活用講座：http://pckyousitu.info/?p=1376）

当社が企画して提供するパソコン「ベルポート」は、ラインナップを更新しました。データが消失しない、自動バックアップ機能を備えた製品を主力モデルとしました。
「パソコンを修理したらデータが全部無くなった！」このような悲劇は、パソコンを長くお使いの方なら経験があるものと思います。その後はデータをDVDなどに保存するのですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるもの、いつのまにかバックアップを怠っているのが実態ではないですか？　しかし災害は忘れた頃に必ずやってきます！
同じ内容のハードディスクを2台搭載するのは無駄に見えます。しかしその無駄が皆様の大切なデータと時間を救うのです。
コストダウンを競うメーカーパソコンと一線を画した、「ベルポート」の安心感がここにあります。
（ベルポート新セットモデル：http://belport.info/?p=1206）

夏は落雷による被害が多くなりますが、今夏は電力不足から来る停電も心配です。不意の停電は作業中のデータが消えるだけでなく、パソコンが故障する原因にもなります。
落雷や停電からパソコンを守るには、無停電電源装置（UPS）が効果的です。これは雷による高圧サージ電流からハードウェアを守るだけでなく、停電によるシステムファイルの破損を防ぐことができます。停電中もしばらくパソコンを使えるので、安心して作業ができます。
停電に不安を持つ皆様にはパソコンの安全性を無料診断して、最適な対策をご提案させていただきます。ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
なお、無料診断の対応エリアは当面、愛知県内に限定させていただきます。
（落雷・停電対策キャンペーン：http://pcsyuuri.info/?p=1261）

当社は日本商工会議所の認定機関として、日商パソコン検定試験を行なっています。次回の検定試験は、下記科目の受付をします。お申込は店頭及びホームページで受付しています。
（http://pckyousitu.info/)