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35年ぶりのバブルの足音が聞こえてくる?

バブル景気と言われて何のことか、すぐにわかりますか?バブル景気とは1987年頃から1992年ころまで続いた好景気の俗称で、その後景気は大きく落ち込むことになったので、好景気をバブル景気、その後の落ち込みをバブルの崩壊と言われるようになりました。バブル景気の反動は大きく、バブル崩壊後は今に至るまで、日本の失われた30年と言われています。今年はバブル景気が始まった年から数えて35年になります。そして、今年は35年ぶりにバブル景気がやってくる可能性がいくつかの経済指標から見て取れます。
過去3年間のコロナ禍においては、旅行や外食がままならず、テレワークやオンライン会議などで外出の機会も減り、広範囲の消費活動が縮小しました。一方国からは各種補助金や給付金が支給されて、それらが企業や個人の懐に収まりました。その結果、コロナ前に比べて個人貯蓄残高が、約100兆円増加しました。これはコロナ終息後に、消費に向かうことが予想されます。そのために、あらゆるモノやサービスの価格が急速かつ持続的に上昇する可能性があります。そうなると価格が安いうちに投資や消費に貯蓄を使うインセンティブが高まり、価格が常識的な範囲を超えて上昇を始めます。これがいわゆるバブル景気の始まりです。
東京圏においては既にバブルの兆候が見られます。湾岸部に建てられるタワーマンションは全て1億円以上の価格が付きますが、ほぼすべて即日完売しています。オリンピック選手村を改装して販売されたマンション、いわゆる晴海フラッグは8000万円の平均売り出し価格に71.1倍の倍率での抽選となりました。また昨年より100万円以上の腕時計の販売が好調だそうです。これらはいずれも前回のバブル景気の初期に見られた現象です。
バブル景気に突入すると、先に物価が上昇を続けて後から賃金が追いかけてきます。最初は負担が大きくなりますが、その後はどちらも上昇を続けます。銀行金利は急激に上昇するので、徐々に借り入れしにくくなります。また負債は時間と共に軽減されます。最初の苦しい時に大きく投資をした人が大きなリターンを得たこと、それをバブル崩壊前に清算して逃げ切った人が財産を残せたことを過去の歴史が語っています。
もう忘れられかけているバブル景気、その足音は着実に近づいています。