前回はチャットＧＰＴの一般的なお話しを書きましたが、今回は具体的な活用方法をご紹介した
いと思います。まずチャットＧＰＴは日本語対応しているので、日本語で入力すれば日本語で回答
されます。ただし、最初にアカウントを作成する際の提供企業（オープンＡＩ社）のホームページ
は英語表示されます（https://openai.com/blog/chatgpt）。英語が苦手な方はご自身のアカウント
作成作業まで誰かに手伝ってもらえばＯＫです。チャットＧＰＴではバージョン３が無料提供され
ています。より高度なバージョン４は月額20 ドルの課金で、画像検索やデザイン作成等の優れた
機能が提供されます。
チャットＧＰＴ活用の一例とし
て、チョコレートを販売するため
のウェブサイトを作る場合には、
「チョコレートのネット販売を始
めるにはどうすれば良い？」と問
いかけると、模範的な答え（優等生
的な答え？）が返ってきます。その
答えを元に「ではどんな戦略を立
てればよいか？」と問いかけると、
やはり模範的な答えが返ってきま
す。これを繰り返すことで、ウェブ
サイトを制作するために必要なコンテンツはほとんど利用できます。
自社を紹介するためのホームページを作る場合は、表示された答えをそのまま使って読者を納得
させられる優れたホームページが制作できそうです。しかし販路開拓を目的としたＥＣサイトを作
る場合は、このままでは目的を達成するのは難しそうです。ネット販売に経験のある読者ならご存
じのように、ＥＣサイトで顧客を集めるには自社独自の強みやオリジナリティが必須です。しかし、
チャットＧＰＴは制作者の内面にある強みはわかりませんから、それをチャットＧＰＴに的確に伝
えなければ効果的な答えは出てきません。制作者も気付いていない、内面に隠れている強みを引き
出すことは、正にマーケティングコンサルタントの仕事です。これはまだＡＩには難しいようです。
しかしチャットＧＰＴのＡＩ（人工知能）は常に世界中から知識を集めています。ＥＣサイトで
他社が成功した事例は遠からず学ぶでしょうから、コンサルタントの領域のアイデアを提供できる
ことは可能となるでしょう。そうなると近い将来、あらゆるコンサルタントもＡＩとの知恵比べを
迫らせることになるのかもしれません。