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生成AIにまかせて大丈夫?

AIは日本語では人工知能と翻訳されます。人間の脳に変わる知能を持つシステムの開発は70年も前にその原型が作られたのですが、我々に身近な存在となったのは2022年11月にOpenAIがリリースしたChatGPT3.5でしょう。それから3年余りで状況は大きく変わり、AI活用セミナーが盛んに開催されていますが、それを教えている講師は長くて3年の経験者です。

このようにAIの専門家といえる人が少ない現状で、東大でAIを研究している大学院生と話をする機会がありました。彼の方が経営コンサルタントよりも生成AIの専門家に近いかもしれないと考えて話を聞いてみました。その彼が言う意見は大変興味深いものでした。「現在のAIは多くの情報を集めて整理することに高い能力を持っていますが、物事を考えたり判断したりする能力は持っていません。そのため、生成AIが出す結果を経営に活用することはリスクが高すぎます」というものです。
人工知能という言葉には考える力や判断する力が備わっている響きがありますが、実は生成AIにはそのような能力は無いというのが、AIを専門として研究している大学院生の見方です。今は生成AIを礼賛する専門家が多い中で、「生成AIはあくまで情報を集めて整理する道具であって、判断を求めたり結論を出させたりするものではない」という意見は意表を突かれるものでした。

今は生成AIに向かって人生相談をする人々が増えている、という調査データが新聞に掲載されていましたが、これは危険な兆候なのかもしれません。生成AIの使い方を教えてくれる専門家は増えていますが、生成AIの中身はどうなっているのかを教えてくれる専門家は少ないような気がします。このような状況の中で、いわばブラックボックスである生成AIを活用するには、使う側も考える力と判断する力を鍛えておく必要があるようです。