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今、米国で起こっている驚愕の状況

日本はオリンピックが大いに盛り上がっているところですが、海外の国ではどのような状況なのでしょう。海外旅行などまだ先と感じていましたが、今月に入って海外に出かけるユーチューバーが急速に増えてきたので、これまでわからなかった生の海外状況が見えてきました。
日本人に人気の観光地ハワイはアメリカ人にも人気の保養地でもあり、全米本土から観光客が訪れます。その観光客数がコロナ前の2019年を上回る勢いで殺到しており、ワイキキ市内のホテルは稼働率が軒並み90%を超えているそうです。ところが1年以上にわたる休業で多くのホテルが従業員をレイオフしたため、今になって従業員が集まらず本来の60%程度の人数で動かしているとのこと。高級ホテルでも連泊客のシーツ交換や室内清掃は省略し、最小人数で対応するフロントには長蛇の列が絶えないようです。
この状況は米国本土でも同様で、巨大観光地ラスベガスではホテルのチェックインやレストランの入店に1時間待ちは当たり前の光景で、ホテルやレストランの価格は相当なインフレになっているそうです。空の便ではクルーを大量レイオフした航空会社が、従業員不足により突然欠航することが日常茶飯事となっているようです。
幸い日本では緊急事態宣言中もあまり従業員を辞めさせず、国の給付金で耐え忍んできた企業が多いので、米国のような事態にはならないかもしれませんが、それでも1年以上の自粛期間からの反動消費は想像以上に大きくなるかもしれません。日銀統計では国内の銀行に預けられた個人金融資産は昨年1年間で約41兆円増加しており、その資金の運用に銀行も頭を悩ませています。これらが大きな社会問題とならないように、どう軟着陸させるかが今後の課題になりそうです。
国内でのワクチン接種が進むと人々の関心はコロナから薄れ、ある日を境に米国のような急激な反動消費が発生する可能性があります。その時、人手不足、物不足、インフレにどう対応するか、企業関係者はもちろん一般消費者も、早めの準備をしてきたところが、このピンチをチャンスに置き換えることができそうです。