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パソコンセキュリティ対策の現状

わかっているようでわからないパソコンのセキュリティ対策。その現状はどうなっているのでしょうか。最近の状況とその対策をまとめてみました。
一昔前はウイルスがまん延してウイルス対策ソフトが必須でした。ウイルスバスターやマカフィ等を使っていた方も多かったと思います。次々と現れるウイルスに対して、日時を置かずにそれを検知するパターンファイルを作成してパソコンにインストールし、ウイルスが侵入したことを検出して無効化するものです。今もこれは続いていますが、マイクロソフトがこの作業を行うようになったので、ウイルス対策ソフトを購入しなくても、OSレベルで対策が完結するようになりました。
ウイルス対策の要は新しいウイルスがまん延する前に、パターンファイルをすべてのパソコンに配布して、ウイルスを無効化することです。これはまさに時間との勝負です。パソコンをシャットダウンする際にWindowsの更新が頻繁に表示されるのはこのためです。
ウイルス感染の報告件数は減少傾向にあります。しかしウイルスの目的が、以前は開発者が自分の腕を試すための愉快犯が多かったのですが、最近は口座情報を盗み取って銀行口座やネット証券口座から現金を引き出す等の、犯罪目的のウイルスが増えているので注意が必要です。
最近顕著に増加しているのは、金融機関やクレジットカード会社を名乗ったメールを送りつけて、言葉巧みにネット口座のIDとパスワードを抜き取るフィッシング詐欺です。これはウイルスではないので、ウイルス対策ソフトでは防げません。フィッシングメールは巧妙に作られているので、本当の金融機関からのメールと見分けることは困難です。フィッシングメールから身を守る方法は、金融機関やクレジットカード会社から送られてくるメールはすべて読むだけにとどめ、メール内のリンクボタンを絶対にクリックしないことです。これはかなり有効な対策です。
今年の10月14日にはWindows10のサポートが終了します。終了後はウイルスパターンを含む一切のアップデートが行われなくなるので、そのまま使い続けることは極めて危険です。そして、誰かが使い続けていると、ウイルスは短期間に広範囲に感染を広げていきます。このようなことが起こらないように、パソコン利用者の皆様にはセキュリティ対策に関心を深めてもらい、安心安全な利用環境を社会全外に広げてもらいたいと思います。