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テレワークとパソコンの進化

 今から遡ること30年前、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が「未来のコンピュータはあなたの指先に乗るだろう」と言って世界を驚かせました。その予言は今のスマートフォンという形で実現しました。しかし今も職場で使うパソコンは、画面を見ながらキーボードとマウスで入力する原始的なスタイルを継承しています。今は音声認識が大変進歩したので、マイクに向かって話すだけで、システムは正確に自動変換するようになりました。実際に、「超仕事法」などの著作を100冊以上出版されている経済学者の野口悠紀雄氏は、かなり以前から「私はすべての原稿を音声で入力している」と言われていました。このような最新技術を生かすことで、キーボードの数倍の作業効率を獲得されているようです。
 オフィスの中で皆が一斉に音声入力を始めたら、職場は夜の酒場のような騒がしさになるでしょう。しかし、今年はテレワークが急速に普及したので、自宅のパソコンで仕事をする人には、この方法が使えるかもしれません。今は作業場が自宅のリビングだったりダイニングだったりして、誰でも音声入力を始める事は簡単ではないかもしれませんが、テレワークが定着するにしたがって、ライフスタイルが変化するでしょう。そして小さくても一人でこもることができる書斎を持てば、音声入力を遠慮なく使えるので、仕事の効率は格段に改善することが期待できます。
 これまでは通勤時間が短い都心のマンションに人々が集まってきましたが、テレワークが進展すれば企業も大きなオフィスを都心に置く必要が薄れるので、郊外に移転することが予想されます。それなら社員も郊外の住宅地に自宅を持つことができるので、書斎を持つことができるようになります。時間がかかりますが、時代の振り子はもうその方向に振れだしているかもしれません。
 今年の自粛騒動は日本経済を機能停止させましたが、それによってテレワークやオンライン会議が短期間で急速に普及しました。この状況をポジティブに受け止めれば、これからのオフィスではかつてよりも大幅に生産性を上げることができて企業が成長発展し、ひいては日本経済を成長軌道にもどすきっかけになるかもしれません。