今年の10月からインボイス制度が始まります。事業を営む方にとっては大きな影響がある制度変更ですが、世間は意外に静かな状況が続いています。6月には国会で野党が取り上げましたが、会期末に向かってうやむやになった感があり、10月1日制度開始はもう動かないようです。
インボイス制度に対応するには、自社が適格事業者として登録し、請求書に登録番号を記載するとともに、販売商品の税率毎の税額を記載する必要があります。これに対応するにはお使いの販売管理ソフトのバージョンアップが必要となります。国はインボイス対応ソフトウェアの導入支援として、かかる費用の3/4を補助する制度を設けました。これがIT導入補助金デジタル化基盤導入枠といわれる制度です。しかも、ソフトウェアの導入に合わせてパソコンやタブレットの購入代金の1/2を補助するというおまけ付き制度です。
IT導入補助金のデジタル化基盤導入枠は、それほど手間をかけずに受け取れる補助金なので、メリットはあってもデメリットはほとんどない、国の補助金としては珍しい存在です。この制度を活用して、10月1日のインボイス制度導入までに対応を済ませておくことをお勧めします。